「ビートたけしの禁断のスクープ大暴露!! 超常現象マル秘Xファイル」 ×××

2009/07/11(土)、19:00-20:54、テレビ朝日、「サタスペ! ビートたけしの禁断のスクープ大暴露!! 超常現象マル秘Xファイル 2012年人類滅亡の暗号!? 恐怖のオカルト・パンデミック!」
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 本当にヒドい番組だった
 「超常現象について激論」と言っても、(1)根拠=>(2)考察=>(3)結論という普通の思考回路とは違って、オカルト(自称)研究家の人たちは、(1)と特に(2)を完全にすっ飛ばして(3)を脈略なく連発するだけ。
 つまりは、単に数々の誇大妄想を2時間も見せ続けさせられるような番組だった。
 テレビで堂々と誇大妄想を放送している国って、北朝鮮と日本ぐらいだろうな。
 根拠もないことを事実のように放送しているという点では「発掘!あるある大事典」と全く同じ。
 それどころか、「あるある大事典」は視聴者がせいぜい納豆を多めに買わされただけの被害で済んだけど、こっちは「北朝鮮の攻撃で日本人の半分が死ぬ」とか「2012年に人類は滅亡する」なんてことを言ってるのだから、これを真に受けた人の被害は比べ物にならない。
 そんなわけで、テレビ朝日が「あるある」の関西テレビ以上の責任を問われることを希望します。
 そうなるためなら、何をしたらいいのか判らないけど、何かしてもいいと思っている。
 とりあえず、テレビ朝日をつぶしたいと思っているライバルメディアの人たちはチャンスですよ、とだけ言っておこう。
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 「何をしたらいいのか判らない」というのは、改めてこの世は真実や理論や理屈で動いているのではなく、思い込みや無知がまかり通るバカたちによる絶望的な世界だということが立ちはだかっているから。
 オカルトに無関心な人たちや、オカルトを信じきっている人たちがうらやましい。
 オカルトを通してこの世の狂気に気づいて悩んでしまう損なグループに属しているのが悔しい。