「日本は放射能汚染されている?」<胡散臭さ100%>(簡単かつ確実にに否定できる)

 先日、2020年の東京オリンピック開催が決まった際に、海外の記者が福島第一原発の汚染水漏れについて質問が殺到したり(このことだけでは、外国の汚染水漏れに対する認識は判らない)、日本人からも「東京は汚染されているのにとんでもない」(ただし数値などの根拠は何も示されないし、本当にそうならオリンピックの開催以前の問題で、このタイミングで言うのもおかしな話)などの意見がありました。
 
 確かに、原発敷地内の汚染水漏れ対策は様々な困難が立ちはだかっていいるようで、予断を許しません。
 でも、敷地の外の人が住んでいるところに関しては、汚染水漏れの影響が及ぶことは考えにくく、あるとすれば海水の汚染による海産物への影響ですが、これも食品の放射性物質を測定して基準値以上のものが市場に出回らないようになっている現状においては、気にすることがありません。

 以上のことに対することに対して、
  「日本の政府やマスコミは事実を隠している。信用できない。」(信用しないのは自由だが、隠してる根拠が示されていない。)
  「日本人だけが事実を知らされていない。海外では原発事故が報じられている。」
という人もいるようです。

 では、深刻な放射能汚染は公然の事実なのに、日本のマスコミが日本人に対して隠しているのが事実だと仮定すると、何が起こることが予想できるかを考えてみましょう。
(1)外国政府が渡航禁止や在日外国人の退去命令を発する。
(2)外国の大使館も閉鎖され、大使たちが国外退去する。
(3)日本に対する投資が日本から引き揚げられ、日本株、不動産、国債の価格が低下して、極度の円安になる。
(4)WHO、IAEAなどの国際機関が、日本人の健康の危機を警告する。
(5)皇室などのVIPが移住する。
 ざっとこんなところですが、これらのいずれも起きてないことばかりで、つまりは日本が危険な状態だという認識は、日本も含めた世界のどの国も持っていないということです。
 特に(3)については、世界中のどのメディアも、一般的なニュースでは誤報(や偏向やデタラメ記事)の可能性が考えられますが、経済ニュースでは全く見当違いの情報を流すとメディアの信用に関わるし、ニュースを観る側も情報をシビアに精査するので、これだけでも十分日本が危険でないという根拠になります。
 (4)については、日本人の健康を危惧する発表がないだけでなく、逆に「健康被害が起きる可能性は極めて低い」という報告がいくつも発表されています。

 どの情報が正しいか間違っているか、自分自身で根拠の有無を見て、自分自身で信憑性を考えることが大切です。

(注釈:2013/09/22に、(4)についての補足と(5)を追加しました。)